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院長ブログ 投稿日 2023-09-12、最終更新日 2023-10-06

腹痛・がん専門外来を これからやろうと思います! 憩室がある人に伝えたい ~Part2~

院長の新谷です。前回のブログでもお伝えした通り、ALOHA外科クリニックでは『腹痛・がん専門外来』の実施を計画しています。
さて、突然ですが皆さんは『憩室(けいしつ)』という疾患をご存じでしょうか。
私の患者さんで、CTを取ってみると意外と見つかる疾患が、この『憩室』です。はじめて知ったという方のために、今回は詳しく説明していきます。

そもそも憩室とはなにか?

憩室とは、食道から大腸までの壁(消化管壁)の一部が、外側に嚢状(のうじょう⇒袋状の形のこと)に突出している状態をいいます。
食道、胃、十二指腸、小腸、大腸のいずれにもできますが、大腸にできることがもっとも多いとされている病気です。 主に慢性的な便秘や食生活の欧米化(肉類や油脂類の摂取量が増え、食物繊維の摂取量が減少など)、運動不足、肥満、喫煙などが原因と考えられています。

CTを撮ればわかる良性疾患が故、軽く見られがち。

この憩室という疾患は良性疾患です。
ただ、良性疾患といっても、決してあなどってはいけません。ときには憩室炎(憩室内で細菌が繁殖し、炎症を起こすことで発症)を起こして、消化管壁に穴が空く『腸管穿孔』を引き起こしたり、場合によっては憩室出血を起こして何回も輸血をしなければならない病気になったりすることもあります。

CTを撮影して指摘されることもあり、その際は大腸検査で確定診断をすすめることもできます。
しかし、実際は患者さんに「憩室ありますよね?」と聞いても「別の病院でも撮ったけど、そんなことひと言も言われませんでした」と応える人が意外と多いのが現状であり、しっかりと疾患に関して患者教育をする必要があると思います。
たとえ良性疾患だとしても軽視するようなことはせず、あらゆるケースを想定してしっかり伝えるのが医師であると私は思います。

「腹痛」と「がん」を同等に扱う。

実際に私自身、ちょっと前に検査をしたら憩室が見つかりました。だれにでも起こりうる可能性のある疾患です。
正しく向き合うためには、正しく知ることが大切。今後どういうことが起こりうるのか、医師からしっかりとした説明がなく、苦しまれている人をたくさん見てきました。
そういった方々を減らしていくことが私の使命だと考えています。
内科外来専門の先生は時間に追われているため、良性疾患よりも“がん”が重要視しがち。 だからこそ、私たちは「腹痛」と「がん」を同等に扱う、そんな専門性のある外来を目指していきます。

人の生き様に合わせた診療を

日本は胃がん大国と言われており、大腸がんも増加しています。あとは肺がん。
喫煙率の高い男性に多いだけというだけではなく、女性の罹患率3番目に上がってきています。「たばこを吸ってなければ大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、そうではないという現状を私たちが説明することで、高齢化が進んだ先に待ち受ける『多死社会』に向かって、どういう亡くなり方をするかというのを、病気に罹患している人・していない人を含めて相談しながら、お腹だけでなく今後の人生についての相談なども交えていきたいです。

行政の検診には限界がある

例えば、行政の行っている検診で肺がんがどれくらい見つかるのでしょう。
行政の検診は予防には有効とされていますが、十分な範囲で検査が実施されているかは、消化器外科医としては疑問があります。
例えば検診として胸部X線を撮影するとします。その時に病変があっても、骨と重なっているため発見できない可能性だってあるのです。
実際に肺がんが増えてきた女性に対して、本当にそれだけでいいのでしょうか。
ましてや主婦の方は、家事や育児などで検診をなかなか受ける機会が少ないことが多いわけです。 本人はたばこを吸っていないけど、ご主人がたばこを吸っていて心配という女性に対して、どういう診療ができるのか。罹患率や有病率を考えながら、十分な検査を提案していく必要があるのでは?というのが私の意見です。

人それぞれ事情は異なります。つまり、その人に合わせた対応が求められている。「がんと一緒に生きていく」と決めている人に、辛い思いをして手術や化学療法を受けさせる必要が本当にありますか?それよりも腹痛をなんとかしてくれという人もいます。「こういったケースは、こう対応する」というマニュアル通りのやり方ではなく、患者さま一人ひとりにじっくり寄り添い、その人の生き様に合わせたよろず相談ができればいいなと思っています。

この記事の文責者
新谷 隆 NIIYA TAKASHI ALOHA外科クリニック院長

資格・所属

  • 日本外科学会専門医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医(胆道)
  • 日本ヘルニア学会会員
  • 日本緩和医療学会会員
  • 日本短期滞在外科手術研究会
  • 「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
  • NST研修修了 日本静脈経腸栄養学会
  • 昭和大学消化器・一般外科兼任講師
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