「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く
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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く 投稿日 2020-11-14、最終更新日 2023-04-07
若年男性に対する術式は?(CQ25 )
Answer
メッシュ法が容認される(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」70頁より
解説
19歳以上の若年者を含む成人鼠径ヘルニア手術の多くは鼠径部切開法、腹腔鏡下ヘルニア手術ともメッシュ法を使用した報告が多く、術後成績の点から推奨されている。
若年者に限定した文献は少ないものの、不利益の報告も少ない。
一方、ヘルニア門が小さいⅠ型ヘルニアの場合、内鼠径輪の縫縮やLPECの成人に対する適応拡大などメッシュを使用しない修復術の報告例があるものの、ヘルニア門の状況を考慮したエビデンスレベルの高い報告は少なく、再発率、術後疼痛を含めた手術成績は不明である。
日本ヘルニア学会(JHS)分類に応じた臨床試験の結果が望まれる。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」70頁より
(ただし、太字への変更及び下線は筆者)
注記*
ALOHA外科クリニックの標準術式は日帰りの腹腔鏡下ヘルニア手術=TAPPです。もちろんメッシュを使用します。若年男性であれば全身麻酔は可能と思われます。独居の方は日帰り手術が困難となりますので、入院での治療を考えてください。
メッシュを使用することは一般的であり、腹腔鏡下でメッシュを挿入するか、鼠径部切開法で メッシュを挿入するか は術者の得意な術式が選択されるべきであると考えます。やはり再発・慢性疼痛の少ない安全な術式の選択が重要です。
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