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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く

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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く 投稿日 2020-11-14、最終更新日 2022-10-24

術後慢性疼痛の予防対策は?(CQ20-2 )

Answer

術後慢性疼痛の予防対策は、鼠径ヘルニア術野での腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経および陰部大腿神経の同定である(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」60頁より

解説

腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経および陰部大腿神経の損傷は慢性疼痛を併発するため、術者は十分な解剖の知識を必要とし、術中にそれぞれの神経を同定することが予防策として重要である。

予防的腸骨鼠径神経切離によって術後慢性疼痛は減少傾向を認めたが、有意差は認められず、推奨はされない。

メッシュを固定する素材に関して、縫合糸やステイプルよりもフィブリン糊による固定により慢性疼痛の頻度が減少し、ステイプルよりhelical titanium tackの使用で慢性疼痛の頻度が減少するとの報告がある。

その一方、フィブリン糊と縫合糸の比較では慢性疼痛の頻度に有意差がないとする報告もある。

※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」60頁より

【総合外科医の眼】

腹腔鏡下ヘルニア手術後に慢性疼痛となることは極めて稀ですので、予防策として「鼠径部切開法」ではなく『 腹腔鏡下ヘルニア手術 』を選択するという考えも成り立つと考えます。

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