院長ブログ
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院長ブログ 投稿日 2022-10-31、最終更新日 2023-04-07
癌性悪液質とは?
多くの進行がん患者は癌性悪液質という進行性で全身性の病態で苦しめられます
癌性悪液質の特徴は
脂肪・骨格筋の組織量の変化にともなう体重減少 『るいそう』です
痩せてしまうのだから『食欲不振』を伴います
癌性悪液質は腫瘍と宿主との相互作用で生じる複雑な多因子性病態で,その本態は全身性慢性炎症なのです
その全身性慢性炎症によって、ブドウ糖の消費にともない肝での糖新生が亢進
→インスリン産生は抑制されインスリン抵抗性が出現し耐糖能が低下
→がん細胞のブドウ糖の消費により肝のグリコーゲンは枯渇し糖新生がさらに盛んになり脂肪・骨格筋の分解が促進する.
→一方,骨格筋でのブドウ糖の利用は抑えられ骨格筋の委縮 と悪循環にはいる
【治療】
ESPENのガイドラインによると癌性悪液質の治療には栄養療法・運動療法・薬物療法の組み合わせが必要だとされ,栄養療法は栄養状態に影響を与える症状の緩和・栄養カウンセリングとともに栄養サポートの一環と考えられています
我々のクリニックでは日本の国民食である『カレー』に栄養療法の可能性があるのではないかと考え
『UFOカレーは癌性悪液質の栄養障害を改善する』と仮説を立て、カレー大学院での研究テーマとする予定です
本日で10月も終了
明日からもALOHA(思いやり・強調・礼儀・喜び・謙虚な心・忍耐)な心構えで
ALOHA外科クリニックのAmbulatory surgery, Laparoscopic surgery, Operating theater for, Hernioplasty, A.C.P & paliative careを実践していく所存です
**血中のCRP値・アルブミン値を組み合わせたスコアリングシステムであるGlasgow prognostic score(GPS)は病期とは独立したがん患者の予後スコアで,カットオフ値はCRP 1.0 mg/dl・アルブミン3.5 g/dlと設定され CRP値1.0 mg/dl以上かつアルブミン値3.5 g/dl未満が最も予後不良とされます.
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★: | 第1/第3週:加藤博久医師(江東病院 外科専門医)による診察です 第2/第4週:中田亮輔医師(中田医院 外科専門医)による診察です |
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