教えて!ドクターQ&A
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教えて!ドクターQ&A 投稿日 2023-06-01、最終更新日 2023-12-18
教えて!ドクターQ&Aより(2023年5月30日)
Q
30代女性です。おそらくそけいヘルニアではないかと思っているのですが、男性の病気だと思っていたので病院に行くのが恥ずかしいです。様子を見ていていいですか?
A
鼠径部ヘルニア診療ガイドライン(日本ヘルニア学会ガイドライン委員会編)では『男性と比較して緊急手術、腸管切除の割合が高く、確定診断がつけば原則手術を検討することが望ましいことです。』とありますので、様子を見ることはお勧めできません。確かにそけいヘルニアは男性に多い(8割以上が男性)ですが、年間に30~40万人程度に発症しているうちの2割が女性であることを考えると、決して少ないとは言えない疾患です。
女性の場合、妊娠・出産、肥満、慢性的な便秘や立ち仕事などが原因となって発症することがあります。男性と女性での大きな違いは、①女性鼠径部ヘルニアの2割以上は大腿ヘルニアであること②大腿ヘルニアの早期には診断が困難であること③ 男性と比較して緊急手術、腸管切除の割合が高く、確定診断がつけば原則手術を検討することが望ましいことです。
また女性のそけいヘルニアと鑑別すべき疾患に、ヌック管水腫、稀少部位内膜症などありますので、術前のCTによる画像診断や専門医による診断をお勧めしたいです。
2023年5月30日 朝日新聞掲載
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