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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く

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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く 投稿日 2022-11-16、最終更新日 2023-04-07

日帰り手術が適応となる術式は?(CQ29-1)

Answer 

組織縫合法、Lichtenstein法、Plug法、TAPP法、そしてTEP法が日帰り手術の適応とな

る(推奨グレードB)。

また、Kugel法やDirect Kugel法も日帰り手術の適応となる(推奨グレードC1)。

Lichtenstein法は、両側同時手術であっても日帰り手術が適応となる(推奨グレードC1)。

解説

 成人鼠径ヘルニア手術について、日帰り手術の優劣を論じるランダム化比較試験として、

3つの論文がある。1つ目は、TEP法150例とPlug法142例を比較した論文で、TEP法

で全例(100%)、Plug法で140例(99%)の症例で日帰り手術が可能であったという論文。

2つ目は、TAPP法200例とLichtenstein法200例を比較した論文で、TAPP177例(89%)、

Lichtenstein法191例(96%)の症例で日帰り手術が可能であり、Lichtenstein法の方が

TAPP法よりも有意に日帰り手術成功率が高かったとする論文。3つ目は、組織縫合法44

例とTAPP法42例を比較した論文で、平均術後在院時間(分)は組織縫合法が134.5分、

TAPP法225分であり、組織縫合法の方がTAPP法よりも有意に術後在院時間が短かった。

また、術後の再入院は縫合法4例、TAPP法6例であったとする論文。この3つのランダ

ム化比較試験は、いずれも1990年代に発表された論文であるが、欧米では1990年代から

日帰り手術に積極的に取り組んでおり、組織縫合法、 Lichtenstein法、Plug法、TAPP法、

そしてTEP法が日帰り手術の適応となっている。

*1990年代から約20年以上の時が過ぎ、腹腔鏡の性能が向上することでより精緻な手術

が可能となった。また麻酔法の進歩に伴い麻酔終了後の早期覚醒などが得られることが、特

に全身麻酔で実施されるTAPP法・TEP法の「日帰り手術」普及に貢献していると思われ

る。

*ALOHA外科クリニックの麻酔

全静脈麻酔(total intravenous anesthesia:TIVA)

 吸入麻酔を使用せずに麻酔の3要素である鎮静,鎮痛,筋弛緩を,経静脈投与薬剤でコントロールする全身麻酔法

である。現在,鎮静薬として蓄積性が少ない短時間作用性のプロポフォール,鎮痛薬として超短時間作用性麻薬のレ

ミフェンタニルを用いることが多い。

TIVAの利点は,手術室内の吸入麻酔薬による汚染や大気汚染がないことと,手術室外での麻酔にも便利なことであ

る。一方,シリンジポンプが必要なこと,bispectral index(BIS)などの脳波解析による麻酔深度のモニタリングが

必要なこと,術中覚醒の可能性が高いこと,などの欠点がある。

 

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