院長ブログ
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院長ブログ 投稿日 2025-11-18、最終更新日 2025-12-03
その鼠径ヘルニア、入院は本当に必要?
「日帰り手術」の安全性と経済的メリット
鼠径ヘルニア治療の現状:なぜ、まだ入院が主流なのか?
太ももの付け根から内臓の一部が飛び出す「脱腸」こと鼠径ヘルニア。手術でしか治せない疾患ですが、「手術=入院」という固定観念から、多くの患者様が今も数日間の入院治療を選択しています。
しかし、医療技術は進化しています。特に腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)の普及により、海外では日帰り手術が一般的となりつつあります。日本ヘルニア学会のガイドラインにおいてもTAPP法は推奨されており、その低侵襲性(体への負担の少なさ)から、日帰り手術は十分安全な選択肢となっています。
残念ながら、日本のデータを見ると、鼠径ヘルニア手術は依然として入院での実施が圧倒的多数です(具体的な東京都のデータは後日詳述)。私たちは、この現状を変え、患者様の負担を減らす「日帰り手術」の安全性を広く知っていただきたいと考えています。
「日帰り手術」とは?安全性に直結するTAPP法の優位性
「日帰り手術とは」、手術当日に入院せず、手術後、医師の経過観察を経て、その日のうちに自宅へ帰宅し、ご自身の環境で回復を目指す治療形態です。
この治療を可能にした最大の要因は、手術手技の進歩です。ALOHA外科クリニックが採用する腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)は、従来の大きく切開する手術と異なり、おへそや下腹部に数か所、3mm〜5mm程度の小さな傷しかつけません。
1. 低侵襲性による早期回復
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TAPP法は、メスで大きく組織を切開しないため、術後の痛みが少なく、体の回復が非常に早いのが特徴です。これが、手術翌日から日常生活に近い活動に戻れる安全性の根拠となります。
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傷が小さいため、感染リスクも低く、術後の合併症のリスクも従来の術式に比べて低減されます。
2. 万全のアフターフォロー体制
「自宅で急変したらどうしよう」という不安は、日帰り手術を躊躇する大きな理由の一つです。当クリニックでは、帰宅後の急変に備え、医師と直接連絡が取れる体制を整備しています。術後の痛み止め処方、定期的な電話確認など、入院施設と同等、あるいはそれ以上の万全のアフターフォロー体制を整えることで、患者様の安全性を確立しています。
入院費用発生する発生しない食事・寝具代発生する発生しない差額ベッド代発生する可能性がある発生しない仕事の休業期間長期(1週間~)短期(数日)
| メリット | 入院手術(3~5日) | 日帰り手術(当日帰宅) |
|---|---|---|
| 入院費用 | 発生する | 発生しない |
| 食事・寝具代 | 発生する | 発生しない |
| 差額ベッド代 | 発生する可能性がある | 発生しない |
| 仕事の休業期間 | 長期(1週間~) | 短期(数日) |
費用の節約
入院が不要になることで、入院費用や差額ベッド代といった治療費以外の費用が一切かかりません。高額療養費制度の対象となる手術費用自体は、入院・日帰りであっても上限は定められていますが、日帰り手術は自己負担総額を大幅に軽減できる可能性が高いのです。
時間の節約
手術のために長期で仕事や家事を休む必要がなくなります。仕事のパフォーマンス維持や、家事代行費用、家族の介護・子育て費用の負担を最小限に抑えることができる「時間の節約」も、経済的な視点から非常に大きなメリットと言えます。
次回では、さらに掘り下げて、子育てや介護など、日帰り手術がもたらす「生活環境のメリット」について詳しく解説します。
Webサイトまたはお電話にて、お気軽にご相談ください。技術認定医の新谷院長とスタッフ一同、心よりお待ちしております。
新谷 隆 NIIYA TAKASHI ALOHA外科クリニック院長
資格・所属
- 日本外科学会専門医
- 日本消化器外科学会専門医・指導医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医(胆道)
- 日本ヘルニア学会会員
- 日本緩和医療学会会員
- 日本短期滞在外科手術研究会
- 「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
- NST研修修了 日本静脈経腸栄養学会
- 昭和大学消化器・一般外科兼任講師

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