ALOHA Letters
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ALOHA Letters 投稿日 2023-03-03、最終更新日 2023-04-07
40代以上の男性に多い病気なのにあまり知られていない“前立腺がん” と “鼠径(そけい)ヘルニア” について|ALOHA letter vol.12
突然ですが『前立腺がん』の手術を受けた方の1割(10人に1人)が、『鼠径ヘルニア(脱腸)』を発症していることをご存知でしょうか。
前立腺がんの年間の手術実施件数は約2万2,000件。
その1割ですから約2,000人が手術後に鼠径ヘルニアを発症していることになります。
鼠径ヘルニアは国内で年間30~40万人が発症すると報告されており、そのうちの8割5分が男性。
さらに成人の鼠径ヘルニアの年間の手術実施件数は約16万件にのぼり、これは国内の外科手術の中では最も多い患者数とされています。
なぜ前立腺がんの手術後に鼠径ヘルニアになりやすいのか?
前立腺がんの治療法として最近ではロボット支援手術が普及してきました。
前立腺がんのロボット支援手術は鼠径部近傍での手術操作となるため、手術部位が手術の影響で炎症して硬くなってしまいます。
下腹壁動静脈内側にかかる負担を分散させるために、その外側の負担が大きくなり結果的に外鼠径ヘルニアを引き起こすというわけです。
病気になりやすい人の特徴・共通点とは?
ふたつの病気に直接的な因果関係はないものの、「病気になりやすい人の特徴」というポイントで見ると、いくつかの共通点があります。
前立腺がんは男性にしか発症しない病気で、50歳代から加齢に伴って罹患率が上昇する傾向があります。
一方で、鼠径ヘルニアとは鼠径部(足の付け根の部分)の筋膜に穴が空き、その穴から腸や腹膜の一部が飛び出してくる病気です。
こちらも加齢の影響により鼠径部の筋膜が弱くなる40歳以上、特に60歳前後の男性に多い傾向にあります。
年齢や性別だけでなく、どちらの病気も食生活の乱れや運動不足、肥満などの生活習慣病も影響してくることから「同じような背景の人たちがなりやすい病気」と言えます。
また鼠径ヘルニアになりやすい職業もあります。
重たいものを持つ職業や立ち仕事をしている人は注意が必要です。
運搬系の職業だけでなく重たい鍋やフライパンを扱う料理人、立っている時間が長い美容師や販売系、警備員なども同様のリスクがあるため注意が必要です。
セルフチェックを週習慣づけることで早期発見!
- 陰嚢が腫れている
- 太ももの付け根にふくらみ・しこりのようなものがある
└大きさは母指頭大(手の親指の先)かそれ以上であることが多いです - 上から太ももの付け根を見ると、バランスに左右差がある
└肥満の人の場合、目視では判断できない場合もあります - 立っていると違和感があって、仰向けになるとラクになる
寒中お見舞い申し上げます|ALOHA letter vol.12
大寒の候、厳しい寒波がやってまいりました。
皆様にはその後お変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
旧年におかれましても、たくさんのお心尽くしをいただき、感謝の念にたえません。
本年も旧年と相変わりませず、ご厚情のほどをよろしくお願い申し上げます。
皆様にとりまして本年が幸多き年でありますよう、祈念申し上げます。
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